***
「ねえ、最新情報よ! 三年に転校生が来たらしいよ。それがイケメンなんだって!」
「瑠衣の噂好きなところは絶対おばさん似だよね」
夏休みが終わり、二学期になった初日。瑠衣がどこかから情報を得てきた。校内の噂はいつも瑠衣から入ってくる。瑠衣が新聞部に所属しているせいもあるかもしれないが、噂好きだからというのが一番大きい。
興奮する瑠衣に菜摘は呆れる。私と祐奈はまたいつもの噂だと苦笑した。
「噂じゃなくて、本当なの! 私は真実しか言わないからね」
新聞部員としての誇りである真実だけを伝えると口を尖らせながらも瑠衣は胸を張った。新聞部員としては必要な誇りだから、いい心掛けではある。
「へー。でも、三年の二学期に転校なんて珍しいね」
「そう、そこなのよ! 珍しいから真実を探ろうと思うの」
「真実というか人の家庭事情を探るのはプライバシー侵害になるんじゃないの?」
菜摘がもっともらしく突っ込むと瑠衣は口をつぐんだ。自分でも探る部分が違うと気付いたようだ。私と祐奈は首を垂れる瑠衣の肩を励ますように叩く。
「またなにか情報あったら教えてよ。瑠衣から聞くの楽しいから」
「うん、私も楽しみにしてるよ」
「ねえ、最新情報よ! 三年に転校生が来たらしいよ。それがイケメンなんだって!」
「瑠衣の噂好きなところは絶対おばさん似だよね」
夏休みが終わり、二学期になった初日。瑠衣がどこかから情報を得てきた。校内の噂はいつも瑠衣から入ってくる。瑠衣が新聞部に所属しているせいもあるかもしれないが、噂好きだからというのが一番大きい。
興奮する瑠衣に菜摘は呆れる。私と祐奈はまたいつもの噂だと苦笑した。
「噂じゃなくて、本当なの! 私は真実しか言わないからね」
新聞部員としての誇りである真実だけを伝えると口を尖らせながらも瑠衣は胸を張った。新聞部員としては必要な誇りだから、いい心掛けではある。
「へー。でも、三年の二学期に転校なんて珍しいね」
「そう、そこなのよ! 珍しいから真実を探ろうと思うの」
「真実というか人の家庭事情を探るのはプライバシー侵害になるんじゃないの?」
菜摘がもっともらしく突っ込むと瑠衣は口をつぐんだ。自分でも探る部分が違うと気付いたようだ。私と祐奈は首を垂れる瑠衣の肩を励ますように叩く。
「またなにか情報あったら教えてよ。瑠衣から聞くの楽しいから」
「うん、私も楽しみにしてるよ」