「だって、見るからに怪しげだったし。未央はぼんやりしていて騙されやすそうだから」
「まあ、確かに怪しそうではあったよね。でも服装は変だけど、顔はよかったよね」
「だから、それが怪しいんだって。未央は怪しいと思わなかった?」
「私も思ったけど。でも、優しい人で楽しい人だったよ」
菜摘は私の話にまだ安心出来ない顔をした。心配してくれるのはうれしいけど、亮平さんのことを分かってほしかった。
私たちの間にまた祐奈が入る。
「でも、なにもなかったからよかったよね。明日、会うんでしょ?」
「聞いていたの?」
「聞こえたんだってば」
カルガモに夢中になっていて、私たちのことなんて見ていないと思っていたのに、会話を聞かれていたのは恥ずかしい。私は三人に彼が過去から来た人だと言わなかった。
明日しか会えない人だから。
だけど、亮平さんは約束した時間に現れなかった。その日の朝の天気は雷雨だった。
「まあ、確かに怪しそうではあったよね。でも服装は変だけど、顔はよかったよね」
「だから、それが怪しいんだって。未央は怪しいと思わなかった?」
「私も思ったけど。でも、優しい人で楽しい人だったよ」
菜摘は私の話にまだ安心出来ない顔をした。心配してくれるのはうれしいけど、亮平さんのことを分かってほしかった。
私たちの間にまた祐奈が入る。
「でも、なにもなかったからよかったよね。明日、会うんでしょ?」
「聞いていたの?」
「聞こえたんだってば」
カルガモに夢中になっていて、私たちのことなんて見ていないと思っていたのに、会話を聞かれていたのは恥ずかしい。私は三人に彼が過去から来た人だと言わなかった。
明日しか会えない人だから。
だけど、亮平さんは約束した時間に現れなかった。その日の朝の天気は雷雨だった。