ちゃんと話さないと真実は見えてこない。亮平さんが言ったいたように仲間外れにされているというのは私の思い込みだった。

菜摘はもうひとつ別のことを謝った。それは、例のテストの結果を伝えたときから私を避けてしまっていたことに対してだった。

「あの時の私、最低だったよね。自分より未央の方が点がよかったから嫌な気持ちになって、嫌な態度を取ってしまった。祐奈と瑠衣は、私を慰めてくれたけど、自分に嫌気がさしていた」

「私と瑠衣も同じように避けちゃったから、どう謝ろうかと三人で話し合って、一緒に旅行しようとこっそりと計画立ていたんだけど」

「ごめん！ やっぱりここでもうちのお母さんが余計なことしちゃったよね。私たちが話すよりも先に未央のお母さんに話しちゃうから、未央にまた嫌な思いさせちゃったかなと心配になったんだけど、大丈夫だった？」

瑠衣が両手を合わせて謝りながら、私の顔色をうかがう。

本当にいろいろと私は勘違いしてしまっていたようだ。

「あー、うん。旅行計画なんて知らなかったから、三人で行くことになっているのかと思っていた。それで、瑠衣のお母さんからうちのお母さんに話が伝わったから、慌てて計画を変更したのかと思って」