高校入学してからの一年は人の顔色をうかがいながら、過ごしたおかけで一つのグループに入っていられた。だけど、上辺だけの関係になり、内面まで見せれる友だちは出来なかった。
それでもひとりになるより良かった。自分が存在出来る場所があったから。このまま過ごせれば、ほどほどに楽しい高校生活を送れるだろうと甘く考えていたかも。
二年生に進級して、一年生の仲良かったグループの誰とも同じクラスになれなかった。また最初からのスタートだったけど、前の席に座った祐奈(ゆうな)が話し掛けてくれて、祐奈の友だちの菜摘(なつみ)と瑠衣(るい)とも仲良くなれた。
私だけがあとからグループに入ったけど、三人とも気さくな感じで居心地が良いと感じた場所だった。だけど、そう感じた時間は短かった。
そもそも仲良し三人グループの中に入ったのが間違いだったかな。私はひとりになった部屋のベッドに寝転んだ。今回の旅行だって、私を誘うつもりがなかったようだし。
夏休みに旅行しようと話が出た時、私はいなかった。日直の当番でプリントを取りに行っていたからだ。教室に戻ると三人からホテルや新幹線という単語が聞こえた。
『どこか行くの?』と私が近付くと、三人とも揃って体をビクッとさせて私を見た。
それでもひとりになるより良かった。自分が存在出来る場所があったから。このまま過ごせれば、ほどほどに楽しい高校生活を送れるだろうと甘く考えていたかも。
二年生に進級して、一年生の仲良かったグループの誰とも同じクラスになれなかった。また最初からのスタートだったけど、前の席に座った祐奈(ゆうな)が話し掛けてくれて、祐奈の友だちの菜摘(なつみ)と瑠衣(るい)とも仲良くなれた。
私だけがあとからグループに入ったけど、三人とも気さくな感じで居心地が良いと感じた場所だった。だけど、そう感じた時間は短かった。
そもそも仲良し三人グループの中に入ったのが間違いだったかな。私はひとりになった部屋のベッドに寝転んだ。今回の旅行だって、私を誘うつもりがなかったようだし。
夏休みに旅行しようと話が出た時、私はいなかった。日直の当番でプリントを取りに行っていたからだ。教室に戻ると三人からホテルや新幹線という単語が聞こえた。
『どこか行くの?』と私が近付くと、三人とも揃って体をビクッとさせて私を見た。