「私との約束、覚えてる?」
バス停の青いベンチで座って待っていると、となりにいたつぼみが僕に声をかけた。
神社から歩いて十分後、僕たちはバス停でバスを待っていた。うだるような暑さのせいなのか、景色や道路がゆらゆらと揺れて見える。
「約束?」
僕は、眉間にしわを寄せた。
「野菜、食べること。私と約束したでしょ、昨日」
笑顔を浮かべて言ったつぼみの顔を見て、僕はそんな約束をしたことをふと思い出した。
昨日の夕方、つぼみとキスしたことが僕の頭の中にうめつくしており、野菜を食べる約束をしたことなんてすっかり忘れていた。
「海を見ながらなら、絶対食べられるよ」
「そう……だね」
やさしい口調で言ってくれたつぼみだったが、野菜を頭の中でイメージすると、僕の顔が自然と暗くなる。
ベンチに座って数分間待っていると、バス停に乗るバスが到着した。順番にバス停で待っていた人たちが開いた後ろのドアから乗り込み、僕とつぼみもバスの中に乗った。バスの中は少し寒いぐらいの冷房が効いており、かいていた汗が一瞬で引いた。
バス停の青いベンチで座って待っていると、となりにいたつぼみが僕に声をかけた。
神社から歩いて十分後、僕たちはバス停でバスを待っていた。うだるような暑さのせいなのか、景色や道路がゆらゆらと揺れて見える。
「約束?」
僕は、眉間にしわを寄せた。
「野菜、食べること。私と約束したでしょ、昨日」
笑顔を浮かべて言ったつぼみの顔を見て、僕はそんな約束をしたことをふと思い出した。
昨日の夕方、つぼみとキスしたことが僕の頭の中にうめつくしており、野菜を食べる約束をしたことなんてすっかり忘れていた。
「海を見ながらなら、絶対食べられるよ」
「そう……だね」
やさしい口調で言ってくれたつぼみだったが、野菜を頭の中でイメージすると、僕の顔が自然と暗くなる。
ベンチに座って数分間待っていると、バス停に乗るバスが到着した。順番にバス停で待っていた人たちが開いた後ろのドアから乗り込み、僕とつぼみもバスの中に乗った。バスの中は少し寒いぐらいの冷房が効いており、かいていた汗が一瞬で引いた。