「今度こそ……幸せになってください」
彼女が幸せになろうが僕には関係なかったが、この言葉だけはどうしても伝えたかった。
少し間を置いて、彼女は「ありがとう」と言った。
手をつないで新しい旦那と家へ帰る今の妻の姿は、とても幸せそうだった。
「君、なんでそんなこと言ったの?」
「なにが?」
僕はそばにいる、女神様に視線を移した。
「『幸せになってください』って」
女神様は、不思議そうな顔で僕に訊いた。
「さぁ、自分でもわからないよ」
なんで僕がそんな言葉を口にしたかは自分でもわからなかったが、彼女には亡くなった彼氏の分まで幸せになってほしい気持ちがあった。
「それよりもあの二人には、女神様の姿が見えてなかったみたいだけど、どうして?」
疑問に思ったことを、僕は横にいた女神様に問いかけた。
「それは彼女たちは、一万円を神社に納めてないからだよ」
女神様は、軽い口調でそう言った。
ーーーーーーどうやら一万円を神社に納めないと願いをかなうどころか、女神様の姿も見えないらしい。
彼女が幸せになろうが僕には関係なかったが、この言葉だけはどうしても伝えたかった。
少し間を置いて、彼女は「ありがとう」と言った。
手をつないで新しい旦那と家へ帰る今の妻の姿は、とても幸せそうだった。
「君、なんでそんなこと言ったの?」
「なにが?」
僕はそばにいる、女神様に視線を移した。
「『幸せになってください』って」
女神様は、不思議そうな顔で僕に訊いた。
「さぁ、自分でもわからないよ」
なんで僕がそんな言葉を口にしたかは自分でもわからなかったが、彼女には亡くなった彼氏の分まで幸せになってほしい気持ちがあった。
「それよりもあの二人には、女神様の姿が見えてなかったみたいだけど、どうして?」
疑問に思ったことを、僕は横にいた女神様に問いかけた。
「それは彼女たちは、一万円を神社に納めてないからだよ」
女神様は、軽い口調でそう言った。
ーーーーーーどうやら一万円を神社に納めないと願いをかなうどころか、女神様の姿も見えないらしい。