そう言えば去年は二人だけで部活……奉仕活動をこなしていたんだよね?
「……あのやっぱり他に一年を入部させる気はないんですよね?」
秘密を守りたいならそうかもしれないけど、四人だと寂しい気もする。
「入れる気はないな。秘密を知る者が多くなればなるほど、秘密が漏れる可能性が高くなるからな」
「あなたなら信用できますわ。なんといっても魔法使いなのですから」
カナ君の台詞に頷きながらマリアさんが凄い事を言った!
私が魔法使い? どうしてそうなるの? 二人が比喩的にそう言われてもわかるけど。もしかして、二人して天然のマリアさんをからかっているとか?
でも普通信じるかな? あ、あれかも! アイドル云々じゃなくて、儀式!
あのおじいちゃんの手品凄かったもんね! 足元が光って……本当に自分は魔法使いになれたって私も思ったものよ。
「はあ。羨ましいですわ! 私も早く儀式を行いたいですわ!」
「やっぱり! 儀式の事言っていたんだ!」
思い出に浸っていたらマリアさんが恨めしそうに言った。
なるほど。そういう設定なのね! ファンタジー部ってそういう風になりきりっちゃう部なのね! って、どういう活動の部なのよ……。いいのかそれで。
「大丈夫だよ、マリアさん。僕達と一緒に修行しているんだから」
うん? あれかな遊びで忍者の修行をするように、魔法使いの修行をしているって事かな? 凄い部だね、ここ……。これ頼んでも誰も入ってくれなかったなんじゃない?
「そうですわね。魔法使いのあなた達もまだ魔法は使えるようになっておりませんものね!」
「………」
よくわからないけど、ハル君は撃沈されたようです。何か目標みたいのあるのかな? って、どんな事やってるんだろう?
手品かな?
「人が気にしている事を……」
カナ君がボソッと呟いた。
「おじいちゃんは、この世界の魔力が少ないせいだって言っていた……」
まるで本気で言い訳をするようにハル君も言った。
「ちょっと待って! おじいちゃんも仲間に入っているの?」
「仲間って? おじいちゃんに教わっているんだよ」
そうハル君は返して来た。
うん? あれれ? もしかしてこの三人は魔法使いを未だに信じているとかですか?!
しかも教わっても使えないって……それ手品だよきっと。出来ない時点で気づこうよ。
マジどうしよう。どれだけピュアなのよ、この人達……。
私は溜息を一つついた。
「もしかしてルナって、魔法使えるの?」
「使えません!」
どうしてそうなるのよ! 呆れてため息はついたけど、そっちじゃないから!
「大体私は、修行なんてしてないし!」
「なんで?」
不思議そうにハル君は聞いて来た。まるで魔法使いの修行をするのが当たり前のように……。
「なんでって。方法しらないし! 儀式をやった後、ハル君達直ぐに引っ越ししちゃったじゃない! おじいちゃんが教えてくれたのって、魔法使いは想いの強さだって事だけだし! どうやって……」
って、私何言ってるの? これじゃ教えてもらってないから出来なかったと拗ねているみたいじゃないの!
それに引っ越ししてしまったのはハル君のせいじゃないのに……。
「あ、えっと。違うの。ごめんなさい……」
「ううん。僕の方こそごめんね。そうだよね……」
「では今度、おじい様にお会いになってはいかが? きっと喜びましてよ」
「そうだな。それで一緒に修行しようぜ!」
三人は、私を励ますように声を掛けて来た……。
うん。部では魔法使いって事にしておこう。三対一じゃ勝てませんから。
でも、どんな修行かも気になるし、おじいちゃんにも会いたいな。
「ありがとう。おじいちゃんには会ってみたいかも……」
そう返事を返すと、三人は安堵して頷いた。
「……あのやっぱり他に一年を入部させる気はないんですよね?」
秘密を守りたいならそうかもしれないけど、四人だと寂しい気もする。
「入れる気はないな。秘密を知る者が多くなればなるほど、秘密が漏れる可能性が高くなるからな」
「あなたなら信用できますわ。なんといっても魔法使いなのですから」
カナ君の台詞に頷きながらマリアさんが凄い事を言った!
私が魔法使い? どうしてそうなるの? 二人が比喩的にそう言われてもわかるけど。もしかして、二人して天然のマリアさんをからかっているとか?
でも普通信じるかな? あ、あれかも! アイドル云々じゃなくて、儀式!
あのおじいちゃんの手品凄かったもんね! 足元が光って……本当に自分は魔法使いになれたって私も思ったものよ。
「はあ。羨ましいですわ! 私も早く儀式を行いたいですわ!」
「やっぱり! 儀式の事言っていたんだ!」
思い出に浸っていたらマリアさんが恨めしそうに言った。
なるほど。そういう設定なのね! ファンタジー部ってそういう風になりきりっちゃう部なのね! って、どういう活動の部なのよ……。いいのかそれで。
「大丈夫だよ、マリアさん。僕達と一緒に修行しているんだから」
うん? あれかな遊びで忍者の修行をするように、魔法使いの修行をしているって事かな? 凄い部だね、ここ……。これ頼んでも誰も入ってくれなかったなんじゃない?
「そうですわね。魔法使いのあなた達もまだ魔法は使えるようになっておりませんものね!」
「………」
よくわからないけど、ハル君は撃沈されたようです。何か目標みたいのあるのかな? って、どんな事やってるんだろう?
手品かな?
「人が気にしている事を……」
カナ君がボソッと呟いた。
「おじいちゃんは、この世界の魔力が少ないせいだって言っていた……」
まるで本気で言い訳をするようにハル君も言った。
「ちょっと待って! おじいちゃんも仲間に入っているの?」
「仲間って? おじいちゃんに教わっているんだよ」
そうハル君は返して来た。
うん? あれれ? もしかしてこの三人は魔法使いを未だに信じているとかですか?!
しかも教わっても使えないって……それ手品だよきっと。出来ない時点で気づこうよ。
マジどうしよう。どれだけピュアなのよ、この人達……。
私は溜息を一つついた。
「もしかしてルナって、魔法使えるの?」
「使えません!」
どうしてそうなるのよ! 呆れてため息はついたけど、そっちじゃないから!
「大体私は、修行なんてしてないし!」
「なんで?」
不思議そうにハル君は聞いて来た。まるで魔法使いの修行をするのが当たり前のように……。
「なんでって。方法しらないし! 儀式をやった後、ハル君達直ぐに引っ越ししちゃったじゃない! おじいちゃんが教えてくれたのって、魔法使いは想いの強さだって事だけだし! どうやって……」
って、私何言ってるの? これじゃ教えてもらってないから出来なかったと拗ねているみたいじゃないの!
それに引っ越ししてしまったのはハル君のせいじゃないのに……。
「あ、えっと。違うの。ごめんなさい……」
「ううん。僕の方こそごめんね。そうだよね……」
「では今度、おじい様にお会いになってはいかが? きっと喜びましてよ」
「そうだな。それで一緒に修行しようぜ!」
三人は、私を励ますように声を掛けて来た……。
うん。部では魔法使いって事にしておこう。三対一じゃ勝てませんから。
でも、どんな修行かも気になるし、おじいちゃんにも会いたいな。
「ありがとう。おじいちゃんには会ってみたいかも……」
そう返事を返すと、三人は安堵して頷いた。