「あれ?」
私のノートの文字を目で追っていた真澄が、慌てた様子で持ち上げた。
スマホで何かを調べながら、赤ペンでノートに何か書き込んでいく。
「そういうことか。これ見て」
私たちに見やすいよう、真澄がノートをこちら側に向ける。
そして、指で自分が書き込んだ赤い字を指差した。
「二人が出会った日、さおり側は冬至で、佐藤直規側は夏至でしょ。
それ以降もどちらかが立春だったり秋分だったり、
季節の変わり目に会っていることが多くない?」
よく見ると4月に直規と会った日、直規側は秋分になっている。
虹を見ていて直規に会えた日は私側が夏至で、直規側が冬至。
健太とお母さんに会った後、直規とコスモクロックに乗った日は私側が立秋で、直規側が立春だ。
これって……偶然?
「偶然じゃないかもね。
夏至と冬至、秋分と春分は、一年の中でも特に、
エネルギーが大きく動く日なんだって。
そこまで大きい節目でなくても、季節の変わり目には枝分かれした世界につながりやすいのかもね」
「じゃあ、そういう日に同じ場所にいたら、直規と会える確率が高いってこと?」
「その可能性は高いと思う」
真澄は私を励ますように、
まっすぐに私を見て言った。
「次に会えるとしたら、さおり側の秋分の日と、佐藤直規側の春分の日か。
これが最後のチャンスになるかもね」
最後のチャンスの秋分の日。
それって……。
「明日じゃん!」
私たち三人は同時にそう叫んで立ち上がった。
私のノートの文字を目で追っていた真澄が、慌てた様子で持ち上げた。
スマホで何かを調べながら、赤ペンでノートに何か書き込んでいく。
「そういうことか。これ見て」
私たちに見やすいよう、真澄がノートをこちら側に向ける。
そして、指で自分が書き込んだ赤い字を指差した。
「二人が出会った日、さおり側は冬至で、佐藤直規側は夏至でしょ。
それ以降もどちらかが立春だったり秋分だったり、
季節の変わり目に会っていることが多くない?」
よく見ると4月に直規と会った日、直規側は秋分になっている。
虹を見ていて直規に会えた日は私側が夏至で、直規側が冬至。
健太とお母さんに会った後、直規とコスモクロックに乗った日は私側が立秋で、直規側が立春だ。
これって……偶然?
「偶然じゃないかもね。
夏至と冬至、秋分と春分は、一年の中でも特に、
エネルギーが大きく動く日なんだって。
そこまで大きい節目でなくても、季節の変わり目には枝分かれした世界につながりやすいのかもね」
「じゃあ、そういう日に同じ場所にいたら、直規と会える確率が高いってこと?」
「その可能性は高いと思う」
真澄は私を励ますように、
まっすぐに私を見て言った。
「次に会えるとしたら、さおり側の秋分の日と、佐藤直規側の春分の日か。
これが最後のチャンスになるかもね」
最後のチャンスの秋分の日。
それって……。
「明日じゃん!」
私たち三人は同時にそう叫んで立ち上がった。