終点の新逗子駅の南口改札を出て、川沿いを歩く。
「いきなり行っちゃって、大丈夫なの?」
「大丈夫っすよ。
今日は日曜だから、母さんは家にいるし。
親父は一昨日から学会に行っちゃっていないけど」
河口の橋を渡ると海が見えてきた。
逗子海岸だ。
秋の海は午後の日を受けてキラキラ光っている。
初めて来たのに、どこかで見たような気がする。
立ち止まってみて、気が付いた。
真紀子さんの城のアルバムにあった、
父とお母さんがウエットスーツを着て並んでいた写真の場所だ。
ここは、二人の青春の場所なんだ。
なんだか不思議な気分で逗子海岸を見ながら、国道134号線沿いを歩く。
少しして路地に入ると、目の前に「八月一日クリニック」の看板が現れた。
「ただいまー。お客さんを連れてきたよー」
クリニックの二階にある玄関で、健太くんが大きな声で叫ぶ。
「おかえりー。お客さんって?」
懐かしい声と、足音が近づいてくる。
「いきなり行っちゃって、大丈夫なの?」
「大丈夫っすよ。
今日は日曜だから、母さんは家にいるし。
親父は一昨日から学会に行っちゃっていないけど」
河口の橋を渡ると海が見えてきた。
逗子海岸だ。
秋の海は午後の日を受けてキラキラ光っている。
初めて来たのに、どこかで見たような気がする。
立ち止まってみて、気が付いた。
真紀子さんの城のアルバムにあった、
父とお母さんがウエットスーツを着て並んでいた写真の場所だ。
ここは、二人の青春の場所なんだ。
なんだか不思議な気分で逗子海岸を見ながら、国道134号線沿いを歩く。
少しして路地に入ると、目の前に「八月一日クリニック」の看板が現れた。
「ただいまー。お客さんを連れてきたよー」
クリニックの二階にある玄関で、健太くんが大きな声で叫ぶ。
「おかえりー。お客さんって?」
懐かしい声と、足音が近づいてくる。