直規に会いたい。
同じ世界にいたら、塾なんて休んで会いに行くのに。
でも、直規のいない世界にいる私は、塾に行くしかない。
目的もわからないまま、勉強するしかない。
そうでもしないと、金髪みたいになってしまいそうで怖かった。
日ノ出町駅のホームで横浜方面行きの電車を待っていたら、スマホが震えた。
知らない携帯番号だけど、誰だろう。
恐る恐る出ると、知らない女の人からだった。
「八月一日光春先生のお嬢さんのお電話ですか?」
「あ、はい」
「横須賀総合病院の者です。
八月一日先生が救急車でこちらに運ばれましたので、いらしてください」
「え!? あ、はい、わかりました」
急いで電話を切ると、私は隣のホームに走った。
父の病院の駅はいつも乗る横浜方面とは逆の、横須賀方面なのだ。
同じ世界にいたら、塾なんて休んで会いに行くのに。
でも、直規のいない世界にいる私は、塾に行くしかない。
目的もわからないまま、勉強するしかない。
そうでもしないと、金髪みたいになってしまいそうで怖かった。
日ノ出町駅のホームで横浜方面行きの電車を待っていたら、スマホが震えた。
知らない携帯番号だけど、誰だろう。
恐る恐る出ると、知らない女の人からだった。
「八月一日光春先生のお嬢さんのお電話ですか?」
「あ、はい」
「横須賀総合病院の者です。
八月一日先生が救急車でこちらに運ばれましたので、いらしてください」
「え!? あ、はい、わかりました」
急いで電話を切ると、私は隣のホームに走った。
父の病院の駅はいつも乗る横浜方面とは逆の、横須賀方面なのだ。