何であんなこと言っちゃったんだろう。
いくらお母さんの不倫話に動揺したからって、言わなきゃよかった。
しかも「あんなこと」は一つじゃない。
今まで誰かと喧嘩なんてしなかったのに。
直規と出会ってからの私は、ちょっとおかしい。
迷って揺れて…結局誰もいなくなってしまった。
なのに、どうでもいい人には懐かれるなんて、ツイてない。
相変わらずフジミんは、
忘れた頃に日ノ出町駅で待ち伏せしては、
「さおりん! あの話の続き、聞かせてよ」と後をついてくる。
今日も日ノ出町の改札で待っていたフジミんが、
「さおりん!」と手を振ってきた。
「私、誰かさんのおかげで友達とこじれてから、
機嫌が悪いの。キツいこと言っちゃうから、近づかないで」
「あ、俺は全然気にしないから。さおりんも気にしないで♡」
語尾に♡をつけてしゃべっても、私は甘やかしませんからね。
思いっきり冷たくしたのに、全然懲りない。フジミん、メンタル強すぎ。
いくらお母さんの不倫話に動揺したからって、言わなきゃよかった。
しかも「あんなこと」は一つじゃない。
今まで誰かと喧嘩なんてしなかったのに。
直規と出会ってからの私は、ちょっとおかしい。
迷って揺れて…結局誰もいなくなってしまった。
なのに、どうでもいい人には懐かれるなんて、ツイてない。
相変わらずフジミんは、
忘れた頃に日ノ出町駅で待ち伏せしては、
「さおりん! あの話の続き、聞かせてよ」と後をついてくる。
今日も日ノ出町の改札で待っていたフジミんが、
「さおりん!」と手を振ってきた。
「私、誰かさんのおかげで友達とこじれてから、
機嫌が悪いの。キツいこと言っちゃうから、近づかないで」
「あ、俺は全然気にしないから。さおりんも気にしないで♡」
語尾に♡をつけてしゃべっても、私は甘やかしませんからね。
思いっきり冷たくしたのに、全然懲りない。フジミん、メンタル強すぎ。