恋は、嗜好品だと思う。
つまり、あってもなくても生きていくのに関係はないけど、
それが好きな人にとっては、ないと生きていけないもの。
中学時代からの親友、美園や真澄を見ていると、つくづくそう思う。
美園や真澄にとっての恋が、
私にとっては、このホットカフェラテなのかもしれない。
トールより40円安いショートサイズで、
無料のチョコソースでカスタマイズしたやつ。
私はこの世で一番私が好きな場所─
つまり、コスモクロックが見えるスタバでそんなことを考えていた。
コスモクロックは、横浜みなとみらい地区にある巨大な観覧車だ。
海のそばの遊園地でひときわ存在感を放っている。
私は、この店の中でコスモクロックが一番よく見えるテーブル席に座った。
コスモクロックの後ろには、水色に金色の光が混じった冬の夕方の空。
いつもこの時間は塾で勉強しているか、電車の中で参考書を読んでいるから、
こんなふうにしみじみ空を見上げるのは久しぶりだ。
待ち合わせの5時半まで、まだ30分ある。
真澄と美園、そして美園の彼氏は、そろそろ映画館を出る頃だろうか。
つまり、あってもなくても生きていくのに関係はないけど、
それが好きな人にとっては、ないと生きていけないもの。
中学時代からの親友、美園や真澄を見ていると、つくづくそう思う。
美園や真澄にとっての恋が、
私にとっては、このホットカフェラテなのかもしれない。
トールより40円安いショートサイズで、
無料のチョコソースでカスタマイズしたやつ。
私はこの世で一番私が好きな場所─
つまり、コスモクロックが見えるスタバでそんなことを考えていた。
コスモクロックは、横浜みなとみらい地区にある巨大な観覧車だ。
海のそばの遊園地でひときわ存在感を放っている。
私は、この店の中でコスモクロックが一番よく見えるテーブル席に座った。
コスモクロックの後ろには、水色に金色の光が混じった冬の夕方の空。
いつもこの時間は塾で勉強しているか、電車の中で参考書を読んでいるから、
こんなふうにしみじみ空を見上げるのは久しぶりだ。
待ち合わせの5時半まで、まだ30分ある。
真澄と美園、そして美園の彼氏は、そろそろ映画館を出る頃だろうか。