ほしいもの
今日は一日ピアノの練習と、小説を書いて過ごしました。先日、あるサークルでピアノを演奏してきたのですが、音大の学生さんよりうまい人もおり、私にとっても、すごく大きな励みになりました。思えば、音大時代は、とにかく空虚感が強くて、何をやってもむなしい時代ではありました。なんだろう、とにかく学校にいるときは、なんだかやらされているという気持ちが強い人が多かったからでしょうか。そういう環境に、真剣に勉強したいという人間がいると、瞬く間にいじめの対象になってしまうのです。それでは、いけないんですけどね。学校というのは、本来勉強するところなのですから、真剣に取り組んでもいいはずなのですが、其れはどうやら、今の時代はかっこ悪いことになっているようですね。なんだか、もったいないなあ。
まあ、其れは置いといて。ベートーベンやメンデルスゾーンの作品をいくつか弾いたりしているのですが、やっと和声感やリズム感を楽しめるようになりました。やっとなんだか自分を縛り付けていたつらい気持ちから解放されてきたようです。たぶんきっと私が本来ほしかったものは、真剣に勉強にとり組める環境だったんでしょう。学校は、本当に、私にとっては勉強するところという事よりも、動物園みたいなところでしたから。教師も学問を教えるというより、暴力で動物を無理やり従わせているしかなかったのです。たぶん、どの学校も、そうなっているんでしょうね。やっと、真剣さを評価してくれる場所が見つかってよかった。
きっと昔の人たちにとっては、学生時代といいますのはまさにそうだったんだろうなと思うんです。私も、今の人とは、明らかに考え方が違いますし、話も合いません。きっと発達障害というものになるんだと思いますが、私は真剣に勉強できる環境が欲しかった。それだけの事だと思います。