「お疲れ様でしたー!」
テレビスタッフや司馬の事務所の人達から拍手された。
令美は未だ何が起きたのか分からず頭がフラフラとしていた。
「…司馬くん、あれはマズイよー。現役高校生が本当にキスしちゃうなんて。」
「まさか、アレはフリですよ。本当にキスする訳ないじゃないですか。」
司馬の言葉に令美はギョッとした。
ちょ、ちょっと‼︎確かに唇は少しずれてたけど確かにキスされたー‼︎
「でもねぇ、みんなからは本当にしてるように見えたかも…」
「大丈夫ですよ。テレビでは編集でフリだってこと伝えてもらいますし、それにみんなだって本当にキスするなんて思わないでしょう。」
司馬は令美をチラッと見るとニッと笑った。
こ、こいつー‼︎‼︎‼︎