『4月9日《水》午前8時30分』



掲示板に貼られたクラス分けの表を見て、自分のクラスに歩いて向かう。校舎に入って、灰色の螺旋階段を上る。自分のクラスのフロアまで上り、灰色の長い渡り廊下を歩く。廊下では制服を着た男女の姿が見え、楽しそうに談笑している。

僕は無言のまま灰色の廊下を歩いて、自分の教室のドアを右手でガラガラと開けた。それと同時に、賑わった教室が僕の視界に映った。

見たところクラスの半分以上がすでに教室に来ており、席にも座らず立って話をしている。黒板に〝席は名簿順〟と白いチョークで書かれており、それを確認した僕は前から二列目の席に座った。そして、僕はフックにカバンをかけてそのまま机に突っ伏した。