「でも、タイムリープしたい。優太と詩織がいない人生なんてい嫌!」

私は、涙目で叫んだ。

「ざんねんだが、それはむりだ」

「どうして?」

私は、声を上げて訊いた。

「こっちの世界にくる前、もうお前にペンダントは見えなくなっていただろう。もうお前は、優太と詩織のいない人生を歩むしかない。これも、最初に説明したはずだぞ。〝どんな辛い人生になっても、歩むしかない〟って」

神様は、諭すように私に説明した。

「おねがい。ほんとうに、最後にタイムリープさせて。次にどんな辛い人生が私をおそっても、優太と詩織と一緒なら私、絶対にタイムリープしないから」

神様に近づいて、私は泣きながら頼んだ。

「むりだ、あきらめろ」

神様は首を左右に振って、冷たく言った。

「どうして‥‥‥どうしてよ?」

そう叫んだのと同時に、私は神様の胸ぐらをつかんだ。