翌朝。三日間降り続けた雨はすっかり上がり、澄み渡った青空がどこまでも広がっていた。

私はテーブルの上に置いてある、今日の朝食を食べながらテレビを見ていた。テレビ画面に映っている女性アナウンサーが、カメラに目線を向けて原稿を読んでいる。

【昨夜、京都で交通事故がありました。歩道に乗用車が乗り上げ、歩行者二人をはねました。乗用車を運転していた男性の息から基準値を超える、アルコールが検出されました。はねられた歩行者二人は‥‥‥】

私は、そこでテレビの電源を切った。

「大学、行かないと」

私は朝食を食べて、私服に着替えて大学に向かった。