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　翌週、椎名と共に日万凛の会社のエントランスを歩く。早目に着いてしまったのでエントランスの奥の方にあるカフェで一休みしようと向かう。
　千隼は前回、気がつかなったがここには社内の人も、そうではない人もエントランス内のカフェに入れるらしい。

　椎名と二人、ホットコーヒー頼み、空いてるテーブルに座りさっと周りを見渡す。
　流石、業界シェア二位と言うべきか。
　エントランスの奥ばった所にあるカフェなのにそれなりに繁盛していた。
　カフェで商談している人も居れば、仕事の休憩にカフェに来たと思われるOLも居る。
　二人の近くに座っているOLの話し声が聞こえる。

　「企画部の田崎さん、10日位前、またあのイケメンの彼氏が迎えに来て颯爽と車に押し込めて去って行ったのを見たんだけどさー。羨ましい！どこで知り合ったんだろう。」
　「あー、なんか凄い溺愛されているってやつでしょ？田崎さん、そんな目立つ人じゃないんだけどねぇ。彼氏はすごい目立つ人だよね！！」