「江藤くん、待たせてごめんね!!ちょっと前の案件が押しちゃってて。」
椎名が申し訳なさげにパーテーション内に入ってくる。急いで来たのであろう。息も少し上がっている。千隼の対面にドサっと座り、バッグの中からペットボトル飲料を出し一気にに飲み干している。
そして、人心地着いてから話出した。
「私が今受け持ってる案件、スザクビバレッジのCMの件なんだけどね。一日だけ代わりに打ち合わせでてもらえないかな?…ちょっとダブルブッキングさせてしまって。」
眉を八文字にし、顔前で両手合わせて小首傾げてくる。
込み入った内容なら無理だ、と断ろうとしたら「だいじょーぶ!!すぐ終わります!修正入った絵コンテを持って行ってもらいうだけだから!」と言う。
届けるだけなら新人のお使いでもいいんではないだろうか、と普段なら断るところだが、今回の現場は素直に代理で向かうことにした。
もしかしたら、この会社の田崎さんが日万凛なのかもしれないから。
代理での訪問の日。最寄駅から約10分程歩いた距離にあるクライアントの会社に着き空を見上げる。予定していた時間より十五分程早く到着してしまった。少し早いがエントランスにあるソファーにでも座り、時間合わせるか、と脳内で結論出し自動ドアを潜った。
ここは都内に自社ビル構えている今回のクライアントは、飲料シェア日本二位の企業だ。
余り大きい会社ではない千隼の勤めている広告代理店がよくプレゼンもぎ取れたよな、と同期の椎名に密かに感心している。
椎名が申し訳なさげにパーテーション内に入ってくる。急いで来たのであろう。息も少し上がっている。千隼の対面にドサっと座り、バッグの中からペットボトル飲料を出し一気にに飲み干している。
そして、人心地着いてから話出した。
「私が今受け持ってる案件、スザクビバレッジのCMの件なんだけどね。一日だけ代わりに打ち合わせでてもらえないかな?…ちょっとダブルブッキングさせてしまって。」
眉を八文字にし、顔前で両手合わせて小首傾げてくる。
込み入った内容なら無理だ、と断ろうとしたら「だいじょーぶ!!すぐ終わります!修正入った絵コンテを持って行ってもらいうだけだから!」と言う。
届けるだけなら新人のお使いでもいいんではないだろうか、と普段なら断るところだが、今回の現場は素直に代理で向かうことにした。
もしかしたら、この会社の田崎さんが日万凛なのかもしれないから。
代理での訪問の日。最寄駅から約10分程歩いた距離にあるクライアントの会社に着き空を見上げる。予定していた時間より十五分程早く到着してしまった。少し早いがエントランスにあるソファーにでも座り、時間合わせるか、と脳内で結論出し自動ドアを潜った。
ここは都内に自社ビル構えている今回のクライアントは、飲料シェア日本二位の企業だ。
余り大きい会社ではない千隼の勤めている広告代理店がよくプレゼンもぎ取れたよな、と同期の椎名に密かに感心している。