別れ話している間に会計済まして店から出て行った日万凛。
そして蒼生に水をぶちまけた女も帰って行った。
だから席をカウンターに移してもらい飲み直す。
わざわざカウンターに来たのはマスター達に日万凛の今を聞きたいからだ。
「マスター、さっきは騒がしくしてごめん。」
とりあえず先程の女のひと騒動の謝罪から。
マスターは「まだ服濡れてますね、乾くまでのんびりして行ってください」とタオルと共に当たり障りのないコメントを返して来た。
季節は秋、十一月だ。店内は程良い空調だが、外はもう薄手のコートを羽織らないと夜は寒い。
このまま中途半端に濡れた状態で街中うろつきたくないから有り難くいさせてもらう。
何よりBARに自然に居る理由が出来た、その思いの方が強い。
マスターにジンライムを頼んで、どうやって日万凛の事を切り出そうか考えていたらマスターが再び声かけて来た。
「ジンライムのカクテル言葉、知っていますか?」
そしてそのカクテル言葉が‘色褪せぬ恋’と教えてもらう。
そのカクテル言葉に勇気を貰った蒼生はマスター達に切り出した。
「さっきまで、ここに座ってた女、日万凛に関して知っている事があれば聞かせてほしい。」
マスター達の話によると、日万凛は少し前に仕事の勉強として上司と一緒にこのBARにきたのが初めてだったそうだ。今の蒼生と同じジンライムをオーダーしたと。
その時、上司にからかい半分で語らされていた日万凛の恋愛事情は学生時代が最後の恋で今はフリーとのこと。
そして蒼生に水をぶちまけた女も帰って行った。
だから席をカウンターに移してもらい飲み直す。
わざわざカウンターに来たのはマスター達に日万凛の今を聞きたいからだ。
「マスター、さっきは騒がしくしてごめん。」
とりあえず先程の女のひと騒動の謝罪から。
マスターは「まだ服濡れてますね、乾くまでのんびりして行ってください」とタオルと共に当たり障りのないコメントを返して来た。
季節は秋、十一月だ。店内は程良い空調だが、外はもう薄手のコートを羽織らないと夜は寒い。
このまま中途半端に濡れた状態で街中うろつきたくないから有り難くいさせてもらう。
何よりBARに自然に居る理由が出来た、その思いの方が強い。
マスターにジンライムを頼んで、どうやって日万凛の事を切り出そうか考えていたらマスターが再び声かけて来た。
「ジンライムのカクテル言葉、知っていますか?」
そしてそのカクテル言葉が‘色褪せぬ恋’と教えてもらう。
そのカクテル言葉に勇気を貰った蒼生はマスター達に切り出した。
「さっきまで、ここに座ってた女、日万凛に関して知っている事があれば聞かせてほしい。」
マスター達の話によると、日万凛は少し前に仕事の勉強として上司と一緒にこのBARにきたのが初めてだったそうだ。今の蒼生と同じジンライムをオーダーしたと。
その時、上司にからかい半分で語らされていた日万凛の恋愛事情は学生時代が最後の恋で今はフリーとのこと。