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　その後、蒼生の宣言通り、お嬢様からなんのアクションもなくなり、平凡と過ごしている。
　変わったことがあるといえば、半同棲に近い状況になったことだろうか。日万凛自身は自宅に帰るつもりでいても、仕事終わった時間を見計らって蒼生が迎えに来る。そして、半ば強制的に日万凛を蒼生の家に連れ去るのだ。
　蒼生も課長職で忙しい身の上だから、迎えに来ない日も勿論あるのだが、普段全く色恋の話がなかった日万凛の職場初のスキャンダルだ。
　部署違いで余り話た事ない同期の女子から、話しかけてもらう機会も以前に増して増えてきた。それがキッカケで同期の女子会と称して飲みに行ったりする機会も増え、少し以前より、友人が増えたのが不思議なところだ。
　思いの外、外野の方が賑わっているのがただただ苦笑でしか無いけれど、泪はその状況を楽しんでいる。
　「日万凛から聞いてたクズな神崎さんしか知らなかったけど、今の神崎さんは本当に日万凛が好きで好きで仕方がないって言うのがに出ていて人間味があっていいわー。初めてBARであった時より、神崎さんの表情が本当に蕩けてて…外野が騒ぐのはわかる。」
　との事だ。