積極的な性格ではないのだけれど、自分の意思をしっかり出していかなければならない。
もちろん、時には臨機応変にそして妥協も必要だ。そんな舵取りの緊張感の中、慣れないことばかりで疲れているけれど、遣り甲斐を感じていた。
 企画立ち上がってからメンバーや商品開発、製造部門の人達との味の研究のためにBAR cachtteをはじめ色々とBARの飲み歩きも定期的にやっていた。

 それが実を結び、そして開発製造部門の人達の力添えのお陰で、商品の試作の段階も大詰めになり、製造の着地点が見えてきた。
 そして次はいよいよ広告関係の方を詰めて行く。

 そんなちょっとした合間に同じ企画部の同期で親友の夏目泪(なつめ るい)、同じく同期で営業の周防嵐志(すおう あらし)、後輩で広報の結城宗一郎(ゆうき そういちろう)と飲みにきた。
 今回、みんな同じ企画に携わることになり、元々年も近く仲が良いこのメンバーだけでちょっとした慰労会をしようと金曜の夜に企画されたのだ。