「その話、させて。でも変に話を受け取らないでほしい。これは俺の意思じゃない。今から約三ヶ月前か…二月に華蓮の親から俺と華蓮の政略結婚の打診があったんだ。ウチの一族っておれの両親も、伯父夫妻もそして祖父母も恋愛結婚だ。従兄弟もそうだし。兄貴はまだ独身だけどな。その話の席で俺は親父に日万凛と付き合ってるから結婚しないと伝えてる。お前は知らないだろうが、ウチの家族は俺がずっとお前との初恋を拗らせているのを知っている。」
不本意だけどな、と言うが、そこは諦めているらしい。
蒼生の兄、奏多は年の離れているお兄ちゃんで、きっとそこら辺か、もしくは昔何度か有ったことのある、従兄弟の方から話が漏れたのでは無いのだろうか。
なんだか家族にも、自分の話をされていると言うのはこそばゆい。
結婚話が出ていたのはお嬢様から聞いたけど、まさか政略結婚の打診だったとは。おとなしく聞きつつも自分とはかけ離れた話だな、と思う。
不本意だけどな、と言うが、そこは諦めているらしい。
蒼生の兄、奏多は年の離れているお兄ちゃんで、きっとそこら辺か、もしくは昔何度か有ったことのある、従兄弟の方から話が漏れたのでは無いのだろうか。
なんだか家族にも、自分の話をされていると言うのはこそばゆい。
結婚話が出ていたのはお嬢様から聞いたけど、まさか政略結婚の打診だったとは。おとなしく聞きつつも自分とはかけ離れた話だな、と思う。