流石に早い対応だ。いや、日万凛が気がつくのが遅かったのか。ともあれ自身が気になる所をカバーしてくれる結城を素直に凄いと思う。

 「流石だね。ありがとう。女性のお客様が目を引く販促物だったし、結城くんは上手い具合にこの販促物の事纏めてくれたんだねぇ。」

 三ヶ月近く経つのに日万凛は初めて販促物の展開を目の当たりにしたのだ。近場のスーパーは酒類がある事はあるのだが、残念なことにガッツリ展開されていなかった。狭い店舗だから仕方ないのかもしれない。

 「あと、店舗面積小さい店舗用の販促物とかあるといいね。うちの近所のスーパーは紙什器で展開とか出来ない感じで冷ケースか棚に陳列って感じだけど。そういうところにも使えそうな販促物を考えて欲しいかな。」

 日万凛の発言に対し、言葉を挟むことなく、カバンから手帳を出しメモをしている。それに対し「大手スーパーバージョンと、今ある現行のはこのバージョンになるかと思います。それにプラスで店舗面積が狭い店舗用、あとコンビニとか用のもっと小さな店舗に対応する物を幾つか足してもいいかもしれませんね。」と、自身の案も一緒に書き込んでいる。
 メモを取る人は仕事ができる人だと思う。

 一通りカフェで休憩兼プチミーティングを終わらす。もう定時も過ぎている。カフェを出て駅に向かおう、とニ人は席を立った。