三国ヶ丘駅にたどり着いた少年は馴染みの書店をうつろに通り過ぎ、定期をそっと改札機に入れる。

当然だ。

びしょびしょなんだから

大切な売り物の本が壊される事なく、古本や新刊らは、少年をやり過ごす。

抜け殻の様な少年
当たり前だ。
大切な姉妹を辱しめられたから…