一瞬眩しさに目を細め、頭痛すら感じた。


「見えるか? これが今のお前だ」


そう言われて無理矢理目を開けて見て見ると、窓の向こうに交差点が見えた。


いつもの帰り道だ。


交差点には救急車や警察の車が停まっていて、沢山の人たちが行き来している。


「僕だ」


タンカに乗せられる自分を見つけて、僕はそう言った。


顔も体も傷だらけで、目を開けていない。


「そう。そしてお前はもうすぐ死ぬ」


「でも、まだ死んでない」


「そうだ。お前にはまだチャンスがある。どうだ? 生きたいか?」


その質問に僕は大きく頷いた。


もちろんだ。


目が覚めたらとめも痛そうだけれど、まだゲームをクリアしていないし、今日のオヤツも食べていないし、土曜日には惠太君と公園へ行く約束をしている。
僕は忙しいんだ。