☆☆☆
「また来たんだ」
細い腕に点滴の管を通した間野さんが僕を見て憎まれ口を叩いた。
「うん。親友だからね」
僕はそう答えて丸椅子に座った。
間野さんは2日前よりもまた細くなったように見える。
「自分の考えを変える気はない?」
僕の質問に間野さんはほほ笑みを浮かべて静かに頷いた。
「例えば僕に同じ能力があったとしても、僕は自分が死ぬのが怖くて使うことができないと思う」
最初はわからずに能力を使うだろう。
だけどその時に知るのだ。
自分の命を削って使う能力なのだと。
人を助ければ感謝されるが、それだけで使う事ができる能力ではない。
でも……間野さんは違うんだ。
「私は生きている間に1人でも多くの子供たちを笑顔にしてあげたい。せっかくもらった能力なんだから無駄にはしたくない」
「また来たんだ」
細い腕に点滴の管を通した間野さんが僕を見て憎まれ口を叩いた。
「うん。親友だからね」
僕はそう答えて丸椅子に座った。
間野さんは2日前よりもまた細くなったように見える。
「自分の考えを変える気はない?」
僕の質問に間野さんはほほ笑みを浮かべて静かに頷いた。
「例えば僕に同じ能力があったとしても、僕は自分が死ぬのが怖くて使うことができないと思う」
最初はわからずに能力を使うだろう。
だけどその時に知るのだ。
自分の命を削って使う能力なのだと。
人を助ければ感謝されるが、それだけで使う事ができる能力ではない。
でも……間野さんは違うんだ。
「私は生きている間に1人でも多くの子供たちを笑顔にしてあげたい。せっかくもらった能力なんだから無駄にはしたくない」