「もしかしてなんだけどさ、利穂から私の言ってたこと聞いた?」


立ちどまらずに、若菜は聞く。


「えっと……」


そういえばなにか言って来た気がする。


けれど間野さんの能力の衝撃が大きすぎて忘れてしまった。


「なにか聞いた。でもなんだっけな」


確か、親友がどうとかって話をしていたときだっけ。


そう考えていると、不意に若菜が立ち止まった。


驚いて僕も同時に立ち止まる。


「あのね和利」


やけに真剣な口調で、頬を赤く染めて僕を見ている。


どうしてそんなに赤い顔をしているのかわからないのに、僕の鼓動は早鐘を打ち始めていた。


「私、和利のことが好き」