「悪い和利(カズトシ)俺今日ちょっと体調悪くて、風邪かもしれないんだ。間野さんにうつすわけにはいかないから、1人で行ってもらっていいか?」
そう言う翔はすでに鞄を肩にかけて帰る準備万端だ。
少し腰を曲げて体調が悪そうにしているけれど、さっきまで他のクラスメートにヘッドロックをかましていたので元気に違いない。
「なんだよ。お見舞いは2人1組って言われてるだろ」
僕は顔をしかめてそう言った。
だいたい、僕は間野さんと会話をしたことがない。
みんなが言うように可愛いと思うし、守ってあげたくもなるけれど、だからって勇気を出して話しかけられるタイプではないのだ。
そんな僕が1人で間野さんの病室へ行ったところで、ひどい結果になることは目に見えていた。
会話ができるヤツが一緒にいた方がいいに決まっていた。
「本当にダメなんだって!」
翔はそう言ってわざとらしく呼吸を荒くして、体調悪いですアピールをしてくる。
そんな翔に僕は首を傾げた。
「どうしたんだよ翔。お前、間野さん信者だったくせにさ」
翔は僕とは違い、好きな子には積極的だ。
そう言う翔はすでに鞄を肩にかけて帰る準備万端だ。
少し腰を曲げて体調が悪そうにしているけれど、さっきまで他のクラスメートにヘッドロックをかましていたので元気に違いない。
「なんだよ。お見舞いは2人1組って言われてるだろ」
僕は顔をしかめてそう言った。
だいたい、僕は間野さんと会話をしたことがない。
みんなが言うように可愛いと思うし、守ってあげたくもなるけれど、だからって勇気を出して話しかけられるタイプではないのだ。
そんな僕が1人で間野さんの病室へ行ったところで、ひどい結果になることは目に見えていた。
会話ができるヤツが一緒にいた方がいいに決まっていた。
「本当にダメなんだって!」
翔はそう言ってわざとらしく呼吸を荒くして、体調悪いですアピールをしてくる。
そんな翔に僕は首を傾げた。
「どうしたんだよ翔。お前、間野さん信者だったくせにさ」
翔は僕とは違い、好きな子には積極的だ。