でも子供の延長なような感じがして、拗ね気味なのは否めない。


「リリー。明日、一緒に婚姻届を出しに行こう。ちょうど大安だし」

「えっ、もう?」

「さっき父さん達に証人爛に記入してもらったよ」

「は、早く、ない……?」


だって今日プロポーズされて、両親へ挨拶して。

更に婚姻届の記入で、明日提出だなんて。

今日はなんて目まぐるしい1日なんだろう。


「俺は早く一緒になりたいよ」


後ろからお腹に両手をまわし、項にキスをした。

唇をなぞるように背中まで這わせられ、擽ったくて身を捩る。

夏だからデコルテ広めのルームウェアは、颯ちゃんの侵入を容易に許してしまい仇となった。


「そ、颯……ちゃん……」

「リリーの匂い、落ち着く……。会えなかった分、少し我慢して」


そんなふうに言われると、拒絶出来ない。

私に会えなくて寂しかったって言われてるようで、嬉しい。

最後にぎゅうっと抱かれ、颯ちゃんは私が眠るまで私を抱きしめ続けた。



翌日。

大事をとって、一応お仕事はお休みをいただいた。

お昼に、颯ちゃんが会社を抜けてきて、2人で婚姻届を提出し。

私は、篠田梨々子になった。