速攻こたえると、颯ちゃんが声を上げて笑って、今度は少し長めのキスをする。
徐々に深まる口づけに、思わず鼻から声がもれた。
少し顔をはなすと、
「うん、平気そうだね」
にっこり微笑まれて、凄く幸せな気分になった。
が――――。
「反省会が終わったから、お仕置きです」
その言葉に瞳を瞠った時には、ソファに押し倒され、覆いかぶさりキスをされる。
待って、待って、待って――――――っ!!!
嫌じゃないけど……嫌じゃないけども!
「そっ、颯吾……さん、ここじゃ嫌。せめてベッドで……」
「君のお願い事を聞いてたら、お仕置きにならないでしょ?」
「じゃ、じゃあ、せめて電気を……」
「消さない」
きっぱり言い切られ、真っ青になる。
それじゃあ……丸見えじゃないですか!?
フリーズする私を可笑しそうに喉をならし笑い、意地悪な笑みを向ける。
「ヤダ、恥ずかしいっ」
「そんなの気にならないくらい夢中にさせるから大丈夫」
ソファに移動して、両手を頭上にまとめ、ちゅっちゅと首筋にキスを落とす。
そ、そ、それってっ!?
「だ、だ、だ、大丈夫じゃ……大丈夫じゃな~いっ!そ、それに、絶対汗臭いからイヤっ!」
「じゃあお風呂でしようか」
身体を捩って抵抗する私に名案とばかりにお風呂がある方向に視線を流す。
そっ、それはメイクがとれるから絶対にダメっ。
「イヤ!イヤ!イヤ~!颯吾さんの意地悪!えっち!変態!鬼畜!もう嫌ーいっ!」
「本当に嫌い?」
「~~~っ。好きぃぃぃ~」
絶対顔が真っ赤になっている私を颯ちゃんが可笑しそうに笑い、またキスをした。
惚れた弱みで観念し、与えられる熱を甘んじて受け入れる。
恥ずかしすぎて、顔から火を噴きそうなのに。
私の身体を知り尽くしてる颯ちゃんは的確に攻めてくる。
すっかり颯ちゃんに馴染んだ身体は、悔しくも素直に反応して抗えない。
まさか、こんなお仕置きの仕方もあるなんて……。
子供の頃とは大違いだ。
瞼をあげると大好きな色素の薄い茶色の瞳の視線が絡む。
私の痴態を楽しむかのような眼差しが、凄く恥ずかしいのに、熱く弾む吐息は抑えられない。