嘘でもいいから、2人が愛し合った記憶を。

祈るような思いで、背中にまわした手に力を込めた。


「君だけを……ずっと、愛してる」


その言葉に一筋の涙を流れた。

今はこれだけでいい。

二人に終わりが訪れるまで、私は精一杯この人を愛すの。