「わかった。もう諦めるよ。
今日はな。きょ・う・は!!」
「??
うん。」
円は何もわかっていない様子のまま、
どっからか布団を持ってきてソファのとなりに敷いた。
「明日は7:00起きな。
目覚ましセットするから。」
「そんなに早起き?」
「いつももっと早く起きてんだろ。」
「せっかく宮と一緒なのに…。」
「いいから!!!」
俺は早くこっぱずかしい会話を切り上げたくて、
円の持ってきた布団に顔をうずめた。
あー、もう
いっそちょっと脅かしてやろうか。
「おやすみなさい、いい夢を見て。」
そう言って、弱々しく笑う円を見て、
そんな汚い目論みもすぐにやる気をなくす。
「はいはい、おやすみ。」
もういい。
寝よう。
こいつはただの友達だ。
気にしてる俺がバカなだけだ。
そう言い聞かせて、俺は強く目をつむった。
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翌朝、
俺は円の絶叫で目を覚ますことになる。