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いつからだろう。
歯車が狂っていったのは。
「あたしは、秋川さんとリハビリしたいわぁ」
きっかけは単純だった。
たまたま、患者さんに言われた一言。
「何言ってるんですか!島地くんがしっかりついててくれますよ!」
その患者さんは、賢晴の担当患者だった。
だから、患者さんがなんと言おうとあたしがリハビリに手を出すことはできない。
「秋川さんのその笑顔に癒されるんだものー」
「ふふ。ありがとうございます。星野さん、リハビリ頑張って早く退院しましょうね!」
そのぐらい声をかけるのなんてなんともないと思っていた。
だから、1PTとして励ましたつもりだった。
だけど、ここから全てが狂っていった。
「潤」
午前のリハビリが終わって、診療記録を書いてると後ろから声をかけられた。
「賢晴、お疲れ様」
〝お疲れ〟と言って隣に腰をかけた賢晴の表情はどこか不機嫌だった。
知ってる、この顔。
なにかに怒っている顔だ。
いつからだろう。
歯車が狂っていったのは。
「あたしは、秋川さんとリハビリしたいわぁ」
きっかけは単純だった。
たまたま、患者さんに言われた一言。
「何言ってるんですか!島地くんがしっかりついててくれますよ!」
その患者さんは、賢晴の担当患者だった。
だから、患者さんがなんと言おうとあたしがリハビリに手を出すことはできない。
「秋川さんのその笑顔に癒されるんだものー」
「ふふ。ありがとうございます。星野さん、リハビリ頑張って早く退院しましょうね!」
そのぐらい声をかけるのなんてなんともないと思っていた。
だから、1PTとして励ましたつもりだった。
だけど、ここから全てが狂っていった。
「潤」
午前のリハビリが終わって、診療記録を書いてると後ろから声をかけられた。
「賢晴、お疲れ様」
〝お疲れ〟と言って隣に腰をかけた賢晴の表情はどこか不機嫌だった。
知ってる、この顔。
なにかに怒っている顔だ。