というか、月曜日に顔を合わせるのがすごく気が進まないのだけれど、どうしたらいいだろう。友達からも「金曜はどうだった?」と報告をせがまれるだろうし、正直、夜行遠足当日の朝より気が重いのだけれど。
詩は運動があまり得意ではない。それは計算でもなんでもなく、運動神経が普通の父と鈍い母の遺伝子をしっかり受け継いだ結果である。運動分野においては、間違いなく母の遺伝子を色濃く受け継いでしまったというだけのことだ。
運動音痴の女の子は可愛いなんて、そんなのあるわけがない。運動会のときなんか、ただただ赤っ恥をかくだけだ。
「今年はテンション上がると思ったのに」
去年は自身の運動音痴もあって、苦しい、つらい、歩きたくない、帰りたいとエンドレスで思うだけだった。
りんごなんていらないから、ゆっくり休める土日が欲しい。こんなことをして、いったいなんの意味があるのだろうと欝々とした気持ちを抱えながら、それでも友人たちと励まし合って43キロの道のりを歩き、ゴールの南和まで完歩した。
けれどやっぱり、虚しかった。
完歩したときは確かに爽快な気分だったけれど、去年の詩は、そのあとになにもイベントが控えていなかった。――例えば、お守りのお礼にりんごをもらったり、一緒にアップルパイを食べたり、というような。
詩は運動があまり得意ではない。それは計算でもなんでもなく、運動神経が普通の父と鈍い母の遺伝子をしっかり受け継いだ結果である。運動分野においては、間違いなく母の遺伝子を色濃く受け継いでしまったというだけのことだ。
運動音痴の女の子は可愛いなんて、そんなのあるわけがない。運動会のときなんか、ただただ赤っ恥をかくだけだ。
「今年はテンション上がると思ったのに」
去年は自身の運動音痴もあって、苦しい、つらい、歩きたくない、帰りたいとエンドレスで思うだけだった。
りんごなんていらないから、ゆっくり休める土日が欲しい。こんなことをして、いったいなんの意味があるのだろうと欝々とした気持ちを抱えながら、それでも友人たちと励まし合って43キロの道のりを歩き、ゴールの南和まで完歩した。
けれどやっぱり、虚しかった。
完歩したときは確かに爽快な気分だったけれど、去年の詩は、そのあとになにもイベントが控えていなかった。――例えば、お守りのお礼にりんごをもらったり、一緒にアップルパイを食べたり、というような。