ああ、やっと今日で金曜かぁ。まあ、今週はラッキーだかハッピーだかの〝なんとかマンデー〟で月曜日は休みだったけど。
気だるげに頬杖をついて退屈な授業をやり過ごしていた白岩くるりは、空いていた片方の手でくるくると髪の毛先を弄びながら、薄水色の空をふたつに裂いて飛んでいく飛行機雲を眺めて、そんなことを思った。
米粒みたいに小さな飛行機がまるで家来のように引き連れているのは、白い飛行機雲。六時限目に歴史の授業をぶっ込んでくる金曜日の時間割は、なかなかに殺人的だと思う。
てか、夜行遠足マジでどうしよ。
あ、枝毛じゃん、なんて思いながら、約一週間後に迫った夜行遠足のことを考える。
男子は105キロで、女子はその半分以下の43キロを歩き倒す。けれど、普通に考えて、43キロなんて歩いてなにになるというんだろうと、くるりは思う。あんなにきつい思いをした先に得られるものがあるんだとしたら、それはいったい、なんなんだろう。
憂鬱だなあ……。
小さなため息をつき、窓の外の飛行機雲がお尻のほうから散っていく空を眺める。
気だるげに頬杖をついて退屈な授業をやり過ごしていた白岩くるりは、空いていた片方の手でくるくると髪の毛先を弄びながら、薄水色の空をふたつに裂いて飛んでいく飛行機雲を眺めて、そんなことを思った。
米粒みたいに小さな飛行機がまるで家来のように引き連れているのは、白い飛行機雲。六時限目に歴史の授業をぶっ込んでくる金曜日の時間割は、なかなかに殺人的だと思う。
てか、夜行遠足マジでどうしよ。
あ、枝毛じゃん、なんて思いながら、約一週間後に迫った夜行遠足のことを考える。
男子は105キロで、女子はその半分以下の43キロを歩き倒す。けれど、普通に考えて、43キロなんて歩いてなにになるというんだろうと、くるりは思う。あんなにきつい思いをした先に得られるものがあるんだとしたら、それはいったい、なんなんだろう。
憂鬱だなあ……。
小さなため息をつき、窓の外の飛行機雲がお尻のほうから散っていく空を眺める。