そして今も、わからないままだ。むしろ、統吾たちといると、どんどんわからなくなっていくような気がして、たまらなく怖い。
みんなのことが好きだから一緒にいるのに。そうすることを選んだのは私なのに。
このままだと、ますます自分がダメになっていくような気がして、居心地のいいはずの五人での空間が、急に空々しく思えてくる。そして、そんな自分自身に恐怖心が拭い去れない。
私は本当にこのままでいいの? みんなのことが好きなはずなのに、一緒にいると、なんでこんなに冷めちゃうんだろう?
ずっと自分に問いかけているものの、いまだにひとつも答えは出ないままだ。
「……ねえ、ごめんなんだけど」
相変わらず楽しそうに笑っている四人に、思いきって声をかける。別に思いきるほど重大なことを言おうとしているわけではないのだけれど、なんとなく緊張してしまう。
それはひとりだけ抜け駆けしようとしていることへの後ろめたさからなのか、統吾たちを裏切るようなことを今からしようとしていることへの罪悪感からなのか。
きっとどちらもなんだろうけれど、手のひらがじっとりと気持ち悪いほど、くるりは緊張していた。
みんなのことが好きだから一緒にいるのに。そうすることを選んだのは私なのに。
このままだと、ますます自分がダメになっていくような気がして、居心地のいいはずの五人での空間が、急に空々しく思えてくる。そして、そんな自分自身に恐怖心が拭い去れない。
私は本当にこのままでいいの? みんなのことが好きなはずなのに、一緒にいると、なんでこんなに冷めちゃうんだろう?
ずっと自分に問いかけているものの、いまだにひとつも答えは出ないままだ。
「……ねえ、ごめんなんだけど」
相変わらず楽しそうに笑っている四人に、思いきって声をかける。別に思いきるほど重大なことを言おうとしているわけではないのだけれど、なんとなく緊張してしまう。
それはひとりだけ抜け駆けしようとしていることへの後ろめたさからなのか、統吾たちを裏切るようなことを今からしようとしていることへの罪悪感からなのか。
きっとどちらもなんだろうけれど、手のひらがじっとりと気持ち悪いほど、くるりは緊張していた。