10年後、思い出したくなる物語


「中学まで選手として一緒のチームでやってきたのに、急にマネージャーに転向したから喧嘩してた」




「なるほど…」




沢崎くんは、「あ。もしかして」と言ってスマホを取り出すと1枚の写真を見せてくれた。


「あ!この女の子だよ!サッカー部のジャージ着て、仲良さそうにしてたよね」


そこに写っていたのは、あの日私が見た、幼馴染だと勘違いした女の子だった。


「やっぱり。これ大森の彼女」


「えっ」


「確かにサッカー部のマネージャーではあるけどな。3年の」



盛大な勘違いをしていたようだ。



「さいあくだ…」



私は恥ずかしすぎて顔を隠した。


「何その可愛い勘違い」


沢崎くんはアハハと笑うと、そのまま私の腕を引いてギュッと抱きしめた。