「末次先輩、人生何回目ですか?」
私がそう言うと、末次先輩は「アハハ。3回目くらいかも」と笑った。
膝の上で握りしめた拳を、さらに強く握る。
「やってみます、私。感情の赴くままに」
曇っていた視界が、少しだけ晴れた気がした。
「うん。応援してるよ」
末次先輩がまたニッコリ微笑んだ。
さっきから末次先輩が微笑むたびに後ろの席の女子高生がキャっと湧く。
大人の色気が漂う末次先輩と一緒に居ると、色んな意味で少し寿命が縮まりそうだ。
「ケーキ、おかわりしてきます」
私は少しだけ軽くなった足取りで、ブラウニーとミルクレープを追加でお皿に乗せた。
