翌日。やっぱり、彼女は私を睨んでいた。


3人の取り巻きと共に、汚いものを見るかのように何かをコソコソ話しながら。


もう終わったかも......。

ここでも、イジメが始まる。


クラスの中心的存在でもある彼女たちに目をつけられたら、終わりも当然でしょ。


しかも、今日に限って黒崎くんは遅いし。


昨日、彼の柔らかい微笑みを見て、この人なら信頼できるかもと思ってしまった私が浅はかだった。


信頼なんて簡単にしてはいけない。


それは前の学校で学んだはずなのに......。


ホームルームのチャイムが鳴ってもまだ、彼女たちは私を睨んでいた。


どんな話をしていたんだろう。


抹消の話だろうか......。

私は豪快にため息をつき、強く目を閉じた。