「苦しかった

辛かった

泣きたかった

どうしようもないくらい胸が締め付けらえれて、心臓が鷲掴みされたみたいに、痛かった」

「じゃあ、俺は?

雅は、俺が死んだらそうやって泣いてくれる?」

「なに、言ってるの?ねぇ!爽大さん

爽大さんまで居なくならないでよ」

胸ぐらをつかんで、そのつかんだ手が震えていることに気が付く

ああ、怖いんだ

「俺は、そばに居るよ

だから、アイツを想ってこれ以上泣くのはやめろよ

俺の立場、ないじゃねーか

死んだ元旦那おもってそこまで泣かれると、俺もつらいんだよ

だから、アイツのことは忘れろ、囚われんな

"俺"だけを見ろよ」