「爽大、遅かったな」

「すみません、社長

交代します」

「ああ、頼んだよ

あとそれから、さっき森崎コーポレーションの社長が来られた

契約は、更新だそうだ」

「そうですか、よかったです」

私が部屋に入るのと入れ替わりで、爽大さんの父親が出て行く

前にあったときより、少し痩せていた

頭を下げた私に対して、何もいうわけでもなく

無言で横を通り過ぎていった