「そうか」

煙草に火をつけて、ビールを呷りながら

私が食べ終わるまで黙って目の前で居てくれた

それが、何より安心した

全く悠大と違う行動をしてくれる爽大さんをありがたいと思った

似てなくて、よかったとすら思った

「寝るか

どうせ、お通夜までまだ時間はある

延期になったしな。今日は1日休め」

ベッドに移動して、コイコイと手招きをする

温かい体に包まれながら、もう一度瞼を閉じた

懐かしい、苦しい、辛い記憶がよみがえってきて

目尻から、涙がこぼれた