「お通夜では泣けねぇからな、ヒトも来る 近い身内しかいねぇから、お前だって今朝離婚したんだから 本当はこの場にいないはずの人間なんだからな 思うとこあるなら後で聞いてやる」 ペットボトルのキャップだけ私の膝の上に置いて また爽大さんは、話をしにどこかへ行った 全く関係のない他人がお通夜で号泣してたら不自然だ 家族でも、身内でも無いくせに 離婚したのに、自分で離れる道を選んだのに 何でこんなにつらいんだろう 彼には、苦しい想いをさせられてばかりだ 胸が、苦しい