「お通夜は明日だな、といっても今日か

葬式は明日になる。爽大問題ないな?」

「そうですね、スケジュール的には問題は無いです。社長」

スーツを着たまま何も話さない爽大さんに連れて来られたのは

もう外来受付も、面会時間も過ぎた真っ暗な病院だった

そして、そこに横たわっていたのは真っ白な服を着て

真っ白なハンカチを顔にかけられた、悠大だった

車に乗って、急カーブの多い峠をノーブレーキで走っていたらしい

そして、彼の乗った車は曲がり切れずにスリップして山肌にぶつかった