「っ、」

何かを言いかけて、彼は言葉を飲み込んだ

ただ、悔しそうな顔で俯いた

その姿を見て、心苦しくなった

「お前、ずっと守られてたんだよ

こいつに、ずっとな」

何も、言えなかった

抱きかかえられた爽大さんの腕の中で、1人、震えていた

「モリちゃん、なんで相談してくれなかったの?」

「そ、、、、れは」

「僕が、嫌うと思った?」

「捨てられる、、、、と思った」

もう、隠す理由もない

今更隠したところで、自分が苦しいだけだ