"彼女"には私のことは内緒のはずなのに
なんで、電話なんか、、、、、
「そんなに深く考えても、意味ねーだろ」
目の前に置かれた紅茶とケーキを見てハッと顔を上げた
「あいつの事なんか考えるだけ無駄だろ
やめろよ」
ふてくされたように、少しイラつきのこもった言葉
あと一ヶ月
待ち望んでいない、日
彼の事も
彼の体温も、声も
すべて"彼女"に向けられる日
卒業と共に迎える、契約終了の日
「"俺"を見ろよ」
冷たい声で、強調するように言った"俺"という言葉
同じ顔をしてるのに、どうすればいい?
私は、ちゃんと見ているんだろうか