「お前ら、無駄に仲良いよな」 同じ講義を受けた友達が、後ろを振り向いてこちらを不思議そうな顔で見つめて 私と彼 お互いを見比べる 「気のせい、それに僕は彼女がいるし」 隣でメッセージのトーク画面を見て微笑む、彼 そんな姿とは正反対に、心が痛い 「モリちゃん、こいつとさ付き合おうとか思わないわけ?」 「思わないかな、モリくんはいい友達だよ」 「ま、たしかに モリちゃんならもっといい男いるよなぁ」 「そんなひと、、、いないから」 この人だけは この人以上の人なんていないから