「雅」

彼の声が、仕草が、彼、、、、悠大とは全く違う

いつもスーツを着ているのにどこか恰好がいつもと違うことに

爽大さんをまじまじと見言ってしまう

いつもと違うスーツ

スリーピーススーツ?

「ベストは基本的にしないからな、変だろ?」

「変、、、じゃないけど」

「けど?

けど、なに?」

少し笑って、チラッと目線だけこちらによこす

分かってる

この人は、私が何を言いかけたのか

「似合ってる」

「ありがとう。そう言ってくれるのが嬉しいよ」

フフッと柔らかい顔で笑って、胸ポケットから煙草を取り出す