「もう、アイツにかかわらないでよ」
真顔でそう言って、寝室に向かってしまう
こういう日は、そっとしておくのが1番
紙袋をダイニングテーブルの奥に置いてまたソファーに座る
同じ顔なのに中身は正反対な彼ら双子
声はお兄さんの方が低い
気の長さは彼の方が長い
身長は彼の方が少しだけ高い
指はお兄さんの方が長い
スマホに指を滑らせて、メールボックスの中の新着メールを覗く
"ごめんね"
そう短く書かれた件名のない新着のメール
送り主は、お兄さんだ
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